【文科省委託事業】選挙に行くってそういうことか!
学びの会★みんなのワークショップ
「選挙に行くってそういうことか!」
本日の会場は、練馬駅から徒歩1分
Coconeri(ココネリ)3F
『区民産業プラザ産業イベントコーナー』です。
この 学びの会「みんなのワークショップ」は、
小さなおこさま から お年寄りの方 まで、
障がいの有無などに関わらず、
どなたにでも ご参加いただける
ワークショップに なっています!
今年度はこのほか「文化」「芸術」「社会参加」「健康」「防災」など、多彩なラインナップで実施予定。
詳しくはこちらから
↓ ↓
https://npo-manabinokai.com/文部科学省委託事業/みんなのワークショップ-ご案内/
練馬区の公共施設(区民センターや図書館など)にてご案内チラシを配布していますので、ご覧ください★
さて、「選挙に行くってそういうことか!」
はじまり、はじまり。
本日の先生は、
練馬区選挙管理員会事務局の根岸さんです。
24名の参加者のみなさんと一緒に、学んでいきましょう!
(年齢:2歳~60歳代★知的障がいのある方:14名)
根岸先生のこの優しい笑顔に、
はじめは緊張気味だった参加者も、
すぐに穏やかな表情に。
会場も和やかな雰囲気になりました~
「この箱を見たことがある人はいますか?
そうです、
これは選挙で使われている投票箱ですね。
さて、それではこの投票箱を組み立ててみましょう!」と根岸先生。
「え、投票箱って組み立て式なの!?」
4つのグループに分かれて、試行錯誤しながら組み立てていきます。
説明書がなくても、みんなで知恵を出し合えば、なんのその。
さあ、投票箱の準備が整ったところで、
まずはじめに「選挙の仕組み」について学んでいきます。
「選挙」って、よく耳にする言葉なのですが、いったいなんのことでしょう?
「それは、私たちの代表者を選ぶための仕組みなんですよ」と、根岸先生。
『代表者になりたい!』と意思表示した人たち
のことを「候補者」といいます。
そして、この候補者の関する情報は、
いろいろなところでGETできます。
まちに掲示してあるポスターやインターネット、演説、そしてこんな選挙公報もありますね。
選挙公報には、候補者の名前と顔写真、
それから「公約」という当選したら実行する
約束事が書かれています。
「なんとなくだけど、これ見たことはある!」
という人ががちらほらと・・・
でも、本物の選挙公報は文字ばっかりで、少し難しいですね。
・・・ということで、
ここからは、もう少しわかりやすいテーマにして、
実際に選挙を体験してみましょう。
題して、
「練猫(ねりねこ)駅前の空き地利用をテーマにした練猫区長選挙」
(馬が猫に!)
練猫駅前の空き地は、こんな感じです。
注:これはイメージです。
これから、この空き地の利用方法をテーマに、
練猫区長になりたい3人の候補者が それぞれの思いを演説していきます。
まずは、トップバッター
・わいわい党 竹野 晃 さん
ショッピングモールをつくって、
区民のみなさんにもっと便利な生活を!
つづきまして、
・むきむき党 大森 直哉 さん
スポーツセンターをつくって、
区民のみなさんにもっと健康的な生活を!
さいごに、
・ぽかぽか党 齋藤 恵里子 さん
コミュニティセンターをつくって、
区民のみなさんに安らぎのある生活を!
これで、3人の演説が終わりました。
ここから、グループに分かれて、思ったことをなんでも話してみましょう!
わからないことがあったら、候補者の方にどんどん質問をしちゃいましょう!
グループディスカッション(一部)から・・・
架空の設定ながら、参加者は自分の実生活に置き換えて、検討していました。
一番関心が高かったのは、スポーツセンターをはじめとする各施設の「利用料金」のこと。
どんなに素晴らしい施設ができても、利用料金が払えなくては、利用ができない・・・
「利用料は、いくらですか?」
と、多くのグループが候補者に質問をしていました。
所得が少ない人(中には 月10000円に満たないという人もいました)にとっては、
こうした経済的バリアの存在は切実です。
練猫区長になった暁には、このことを しっかりと視野に入れて考えていって欲しいですね!
また、さきほどの候補者の演説では、それぞれメリットしか話さなかったのですが、
「ショッピングモールができると、まちのお店がつぶれてしまうかも・・・」と、
デメリットを考え、それも加味して検討しようとする姿や、
高齢者やこどもに対して配慮するよう発言もありました。
こうして「自分」という存在にとってだけでななく、
もっと広い視野で、そこに住む さまざまな人々にとってどうだろうか、
という視点をもって検討をしていくことは、とても大切なことですよね。
本当に学びの多い、有意義なグループディスカッションとなりました。
さて、みなさん、
自分が投票する候補者は決まりましたか?
ここから、投票の方法について説明していきます。
まず、入場券を準備しましょう。
次に、投票する候補者ですが、名前を忘れてしまいそうな人は、
選挙公報を切り抜いて会場に持っていくことができます。
また、自分で名前が書けない人は、代わりに書いてもらうこともできますよ。
その時は、受付で「お手伝いお願いします」と言ってみましょう!
それでは、いよいよ実際に投票してみましょう!
はじめに、
受付で、入場券と引き換えに投票用紙をもらって・・・
つぎに、
記載台で候補者の名前を書いて・・・
それから、
投票用紙を投票箱に入れて・・・
さいごに、
投票済証をもらいます!
この「投票済証」のこと、
知らない人がたくさんいました。
練猫区内の提携しているお店では、
割引クーポンとしても使えたりするんですって!
さて、全員の投票が終わったところで、ドキドキの開票です。
今日は開票作業も体験してみましょう!
ここで、根岸さんから選挙のマメ知識。
いま、みんなで投票した投票用紙。
実は、これ「紙」ではなく「プラスチック」でできているんですって!
知っていましたか?
この素材を使うことで、用紙を折りまげて投票しても、投票箱の中で用紙が開くんだとか~
これで、開票作業も楽々なんですね~♬
さあ、それでは、
お待ちかねの結果発表です!
わいわい党 竹野 晃 さん
5票!
むきむき党 大森 直哉 さん
6票!!
ぽかぽか党 齋藤 恵里子 さん
12票!!!
ということで、選挙の結果、
練猫区長には
ぽかぽか党の 齋藤恵里子さんが 選ばれました!!!
おめでとうございまーす!!
それでは、花束の贈呈です!
おめでたいので、ダルマに目を書きましょう!
(テレビで観たことあるー!)
それから、ほどなくして、
齋藤区長により公約が実行され、
練猫駅前の空き地には・・・
コミュニティセンターが建設されました!!
練猫区民は、安らぎある豊かな生活が送れるようになりました。
めでたし、めでたし。
(これらもスクリーンで投影しましたー)
さいごに、
アンケートを書いた人には もれなく
練馬区より、選挙グッズがプレゼントされました。
(なんて太っ腹~)
クリアファイルに ミニタオルに
いろいろ入って 大満足~♡
今回参加した方の中には、さまざまな障がいがあり、
選挙権を有していながらも、選挙に行くことができなかった方が何人もいました。
実際の選挙会場と同じ機材を使ったリアリティのある会場で投票の仕方を学べたことや、
会場にはさまざまな支援があるということを知り、自信がついたのでしょう。
次回の選挙は一人で行ってみたい!と、アンケートに書いてくれた方もいて・・・
こうした学びの機会づくりの大切さを、あらためて実感しました。
練馬区選挙管理委員会事務局のみなさま、ご協力ありがとうございました。