【文科省委託事業】自主活動
学びの会★みんなのワークショップ★
「自主活動」
@練馬区生涯学習センター
武蔵大学/日大芸術学部
この講座は、知的障がいのある高校生~社会人の方が、「自主活動」をテーマに、それぞれの思いを自由に出し合いながら、体験を通して一緒に学び合う2日間の講座です。
個性豊かにゆっくりと成長している彼らですが、高校を卒業すると同時に、社会に出ていかなくてはならない現状にあります。
また、大学・短大・専門学校のような高等教育機関で学べる場がほとんどなく、さらに社会に出てからも、公的な生涯学習講座から自主的なサークル活動まで、様々な社会教育の場においても参加できる機会はとても少ない状況にある 彼らです。
この2日間の講座では、同世代である大学生たちの活動に触れ、実際に関わりを持つという体験をしていきます。
彼らはこの2日間で何を感じ、どんな思いを抱くのでしょうか。
今回は知的障がいのある高校生の方から社会人まで、14名が参加してくれました。
まずは、はじめましての人も含めて、みんなで自己紹介をしていきます。
さて、今日は「自主活動」というテーマですが、そもそも自主活動ってなんでしょう?
それは、「自」分(たち)が「主」体的になって おこなう「活動」です。
(こんなことしてみたいな)(あんなことできたらいいな)と
自分が感じたことや考えたことがもとになっている活動のことを言います。
自分一人でできることもあれば、何人か仲間が集まらないと できないこともあります。
活動する場所や内容も自由で、数えきれないほど たくさんの種類があります。
「やってみたい気持ちはあるけれど、うまくいくかどうか心配・・・」
はじめは、そんな人もいるかもしれません。
でも、大丈夫!
失敗と成功を何度も繰り返していくことで、
だんだんと 自分にあったやり方や自分なりの考え方をつくりあげていけばいいのです。
何より大切なことは、自分の思いや考えがベースにあるということ (*^_^*)
さて、何はともあれ、すでに自主活動している人から学ぶのが一番!
まずは いろいろな人たちと関わりながら、さまざまな活動に触れてみましょう。
「これ、やってみたい!」と思える自分を探しに、Let’s go~♬
さあ、11月3日は「文化の日」。
練馬区には江古田トライアングルといわれる3つの大学がありますが、
この文化の日にちなんで、武蔵大学と日本大学芸術学部では今日・明日の2日間、大学祭を開催しています。
大学祭とは、大学で開催されるお祭りのような楽しいイベントですが、
その内容を考えるのは、学校の先生たちではなく、大学生のみなさんです。
みんなで何度も話し合いをしながら、自分たちで大学祭をつくっています。
たとえば、クラスの仲間たちと食べ物やゲームのお店を出したり、
仲間と一緒に取り組んでいる活動(サークル)について発表したり。
自分たちはもちろん、参加するたくさんの人たちに楽しんでもらえるよう、
ひとりひとりが一生懸命考えながら、みんなでつくりあげていく大学祭。
これはまさに、大学生たちの思いや考えがたくさん集まったイベントと言えますね。
さて、出かける前に、少しだけ準備を。
大学まで どうやっていくのかな?
大学祭では 具体的にどんなことをしているかな?
それそれのパンフレットを使って、2つの大学祭について下調べです。
一通り確認したところで、
1日目は、どちらの大学祭に行きたいかをみんなで話し合います。
結果、今日は 武蔵大学の大学祭に行くことになりました。
ということで、いよいよ出発です。
スマホに地図、そして通りすがりの親切な方々を頼りに、
あっちに行ったり こっちに行ったり・・・
少々時間はかかりましたが・・・
無事に武蔵大学に到着できました~
第66回「白雉祭(しらきじさい)」
音楽ライブやお笑いライブ、スタンプラリーに、
なんと、動物園まである~っ!!
今日、学びの会で参加させてもらうことは、
事前に実行委員会のみなさんにお伝えしていたのですが、
なんと!
私たちのために教室を用意してくださっていました!
ありがとうございますっ(≧◇≦)♪
ここはボランティアサークル「A’t(アット)」さんのお部屋です。
練馬区内のイベントスタッフから、被災地や海外の国々に対する支援まで、
様々なボランティア活動を行っているんですって。
なんて素晴らしい活動をされているのでしょう!!
海外では、他の大学のボランティアサークルと一緒に、竹で家を造る住居建築活動をされているんだとか。
みんな興味津々で話を聞いています。
ここからは、2人以上のグループでそれぞれ自由行動をしていきましょう。
「いらっしゃいませ~タピオカ入り紅茶はいかがですか~」
そんな声に誘われて、さっそく購入した3人です。
はじめて口にするタピオカ。
「タピオカって なんだか不思議な味がするね」
それから、「クイズに答えてお菓子をGET!」の
スタンプラリーにチャレンジしてみよう!ということになりました。
こちらのグループは、大学生のみなさんと積極的に交流をしています。
「出会った記念に、写真をお願いします!」
あちこちで、一緒に写真を撮ってもらいました。
「なんだか、大学生になった気分で嬉しいな~」
こちらのグループも、食べたり飲んだり、展示を楽しんだり。
みんな それぞれに 大学祭を堪能しているようです♬
楽しい時間はあっという間に過ぎていき・・・集合時間となりました。
1011大教室に集まって、みんなでひとやすみ。
初めての大学祭、どんな発見があったでしょうか?
みんな、自由に思いを語り出しました。
ボランティアサークル「A’t」代表の 三輪さんも駆けつけてくださいました。
最後に、みんなで記念撮影を。
みんな 初めての経験にドキドキしながらも、とっても盛り上がった1日目でした。
さて、2日目です。
今日は、日本大学芸術学部の大学祭に参加してみようということになりました。
「夜芸祭」
入口から不思議な雰囲気が漂っていますが・・・
さて、思いっきり楽しみましょう。
こちらのグループは、マジック研究会さん「アイスの天ぷら」のお店へ。
「本当にアイスが天ぷらになるの?!」
興味津々でお店の中に・・・
さて、どんな味がするのでしょうか?
こちらは、中庭ステージでのダンスパフォーマンスを観覧中!
天晴れ!原宿さんのちょっと刺激的な衣装に、
「わぁ~!どこを見たらいいか、わからないよ~」と、ドキドキ。
迷路のような広ーい会場に、なんだかウキウキ~♬
いつの間にか、あんなに高い所にっ!!
こちらでは、綺麗なお姉さんにおすすめのお店を教えてもらっています。
チーズとろ~りなタコ焼きに舌鼓・・・う~ん♡♡
ワクワク ドキドキ がいっぱい詰まった大学祭。
2日間を終えてみて、参加したみんなの感想です。
「大学の見学は、人生で初めてでした。」
「いろいろな髪の毛が見れてアニメのようでした。」
「天ぷらアイスをはじめて食べておいしかった。見ためがおもしろかったです。」
「私の通う高等部にはお祭りがないのでとてもうらやましいなと思いました。」
また、
「今度は見るがわではなくて、やるがわになりたいな。音楽のステージ、ダンスもいいね!」
「これから学びの会のみんなで映画に行きたい!」
「キャンプとか日帰り旅行を計画して行ってみたい!」
といった、これからの活動につながるような感想もありました。
人気があったのは、「たこ焼きジャンケン」と「てやきせんべい」、
そして「天晴れ!原宿」のダンスステージ♡
ほとんどの人が「初めての大学祭」だったようですが、
同世代である大学生のみなさんとのコミュニケーションを
積極的に楽しんでいる姿がとても印象的でした。
こんな風景が あたりまえに街の中にあるといいな~と考えつつ・・・
この みんなの思いがどのようなカタチになっていくのか、乞うご期待です!!
武蔵大学・日大芸術学部のみなさん、ありがとうございました。